ひどい生理痛は放っておいたら後悔することに!”ヤバイ生理痛”の見分け方

女性にとって、ちょっぴり憂鬱に感じてしまうことが多い生理中。
カラダもお肌も、ココロまでもがデリケートになってしまう生理の期間は、痛みをあまり感じない人と、日常生活にも支障をきたしてしまうような痛みを感じる人に分かれているのですが、それにはどんな体質・健康状態の違いがあるのでしょうか?
寝込んでしまうほどのひどい生理痛が毎回起こる女性の場合は、もしかすると、深刻な病気の可能性が考えられるかもしれないんです…。
そもそも生理痛が起こるメカニズムって?
生理の時期は、
・ カラダの冷え
体内のめぐりが不安定になり、痛みを感じやすい
・ 子宮の収縮
経血が流れることで、子宮が収縮し、お腹や背中、腰にまで痛みが広がりやすい
・プロスタグランジンの分泌
生理中に活発に活動する分泌物で、痛みを強くしてしまう作用がある
などなど、いつもとは違ったカラダの内側の様々な変化や、ホルモンバランスの乱れなどによって、生理痛や頭痛、腰痛などがひどくなってしまうのです。
生理痛の度合いは人それぞれ!
女性が10人いれば、生理痛の度合いも10通りあるもの。
生理痛の度合いには、
①痛みをまったく感じないレベル
②痛みを感じても、鎮痛剤を服用すると緩和するレベル
③鎮痛剤が手放せず、服用後でも痛みが続くレベル
④日常生活を普段通りに過ごせず、寝込むほどの痛みが続くレベル
⑤生理痛ばかりではなく、頭痛やイライラ、腰痛も続くレベル
といった段階に分かれています。
生理痛のレベルが、④と⑤の状態に当てはまる女性の場合は、健康状態に問題があったり、治療が必要な大きな疾患にかかっている可能性があるといわれています。
こんな生理痛は危険?すぐにクリニック受診すべき状態とは
生理痛は、時間の経過とともに徐々に緩和され、同じようにメンタル面も安定した状態になることが一般的です。
そんな中、寝込んでしまうほど生理痛がひどく、鎮痛剤の服用をしてもまったく改善されない場合は、以下のような深刻な病気の可能性が…。
・子宮内膜症
子宮の内側以外の部分に、子宮内膜と似たような組織が造られる病気のこと。生理がある女性の10人に1人が発症するといわれている
・子宮筋腫
子宮にできる良性の腫瘍のこと。30歳以上の20~30%に見られている
・子宮腺筋症
子宮内膜と似た組織が子宮の筋肉内にできる病気
また、生理痛がひどいことの他にも、
・かたまりのような経血が良く出る
・生理周期が極端に短い(1~2日)または極端に長い(8日以上)
・経血量がいつもよりも多く、1時間で数回ナプキンを換える必要がある
といった状態の場合も、健康状態・婦人科系の病気にかかっているリスクがあるといわれています。
ひどい生理痛が原因の、子宮に関する病気・トラブルは、高い確率で起こりえる病気となっているため、早めの検診・専門的な治療が必要になります。
生理痛を放っておくとどうなる?気になるリスクを徹底解説
食事の栄養バランスに気をつけたり、カラダを冷やさないように意識していても、ひどい生理痛を放っておくと、次のようなリスクが高まってしまう心配も…!
ひどい生理痛を放置してしまうと、
・子宮内膜症のリスクがおよそ2.6倍になってしまう
・性交痛を感じやすくなり、スムーズな妊活やスキンシップができなくなる
・不妊や卵巣がんにつながる
生理痛が重いだけでは、クリニックを受診する女性はとても少ないといわれているものの、放置してしまうことのリスクは、本当に怖いもの。
自分自身のカラダとじっくり向き合い、生理中も穏やかに過ごすことができるよう、早めにクリニックへ行く意識を持っておきましょうね。