卵子凍結って?安全なの?費用は?わかりやすくまとめてみました!

卵子凍結

こんにちは♬

今回は卵子老化予防の最終兵器、「卵子凍結」について、わかりやすくまとめてみました!

卵子凍結、メディアなどでご存知の方も多いのでは?でもそれって知っている”つもり”じゃないですか?

なんとなく「卵子を取って保存しておくんでしょ」って理解してませんか?じゃあ実際どうやってやるのか、いつ必要なのか、メリット・デメリットなど、なかなか自分ごとにはならない方に向けて詳しい情報をお届けできたらと思います。

今すぐ必要かどうかよりもまず知識として知っておくことが大切です。

卵子凍結とは?


卵子凍結保存(英語: oocyte cryopreservation / egg freezing)とは、体外受精を行い子宮に戻す目的で、未受精卵を凍結保存する技術のこと。 [Wikipedia]


卵子凍結とは女性が将来の自らの妊娠可能性を残しておく為に保存する、未受精卵の凍結のことをいいます。

技術自体は30年以上の歴史があり、1986年にはオーストラリアで凍結された卵子から初めて出産をしたとの報告があり、それから現在まで多くの先進国で不妊治療に関わる技術は向上されています。

卵子凍結、なぜ必要なの?

なぜ卵子凍結をするのか。そこには主に2つの理由があります。

1つ目は、女性特有のがんに対する妊孕性(にんようせい:妊娠する力)の温存です。乳がんや子宮頸がんなど20代後半から発症する確率が上がりますが、治療のため抗がん剤を使わないといけなくなった場合、卵巣組織にダメージを与えそれが原因となり妊娠することのできない体になってしまうことが多いです。このようながん患者のために、薬による影響を受ける前に卵子を取り出し凍結保存しておくことができます(医学的卵子凍結といいます)。

凍結保存した卵子は、治療を終え自身の妊娠したいタイミングで受精卵にし子宮内に戻すことができます。(卵子だけでなく卵巣自体を凍結保存することもできます。)

2つ目の理由としては、社会的かつ個人的理由によるものです。主に以下のような理由で凍結保存する方が多いです。

◆パートナーは居ないが将来のために妊娠の可能性を残したい場合
◆今はキャリアを積みたいが将来妊娠したい場合
◆パートナーが海外赴任などで今すぐは妊娠できない場合
◆経済的理由などで今すぐの妊娠は憚られる場合

これらの理由による凍結を社会的卵子凍結といいます。
理由はそれぞれですが、総じて”今ではなく将来妊娠したいと思っている方”が行なっています。

卵子凍結をするメリット

卵子凍結をする最大のメリットは、現時点での卵子を残すことができるという点です。卵子は年齢とともに老化していき妊娠しづらくなります。将来妊娠を望むのであれば、できるだけ若い時の卵子を凍結保存しておく方が良いのです。
その他のメリットとしては、いつ発症するかわからないがんへの備えができるという点と、2人目や3人目を望めるという点です。凍結した卵子を何年にもわたり保管することにより、2人目3人目が欲しくてもなかなかできない時に使用して妊娠を望むことができます。

メリットばっかりじゃない、卵子凍結をするデメリット

デメリットとしては、卵子を採取する際に体への負担があることです。卵子を多くとるためにはホルモン注射を打ち卵子を育て、その後排卵日に合わせて30分程度の採卵手術をすることが必要です。その際のリスクももちろんあります。また、凍結した卵子を使用する際は体外受精を行う必要があります。その際にも料金がかかります。

そして凍結卵子からの妊娠率は100%ではないです。これはよく卵子凍結のデメリットとして妊娠率が低いと取り上げられる原因ともなっているのですが、少し勘違いをしている方が多いように思います。自然妊娠が絶対できるものではないことを考えてもわかるように、卵子があるからといって100%受精するわけではありません。凍結したから妊娠率が悪いのではなく、もともとその卵子は取り出す前から妊娠可能性が低い卵子だったということです。

卵子凍結にかかる費用はどのくらい?


卵子凍結は高いイメージする方が多いと思います。実際、数十万円かかってしまうのが相場です。

どのクリニックでも、費用は大きく3つに分かれているところがほとんどです。

◆内診検査・誘発時の費用
◆採卵時の費用
◆凍結時の費用
以上の費用がそれぞれかかります。ここからはそれぞれの費用が何なのかを説明します。

まず、内診検査・誘発時の費用について。

卵子凍結を始める前にまずクリニックで問診や内診、血液検査を行います。その後、問題がなければ卵子凍結の手順に入っていきます。その際、採卵日までにホルモン誘発剤を投入していきます。これは、普段は月に1個しか排卵されない卵子を何個もとるために育てるものです。育つ個数は人によりますが、だいたい6~10個前後育ちます。
このホルモン剤は錠剤(低刺激法の場合)と注射(高刺激法の場合)があり、どちらか1つを使っていく方法と併用する方法(中刺激法の場合)があります。金額は、錠剤よりも注射の方が高いです。
この一連の流れでおおよそ3~6万円かかります。

次に、採卵時の費用について。

採卵は30分程度の手術となります。手術の際、麻酔薬を使っていきます。局所麻酔と全身麻酔が選べるところが多く、痛みに弱い方や初めての方は全身麻酔を選択される方が多いです。金額的には全身麻酔の方が少し高くなります。
採卵は、人により採卵できる個数が違い、その採れる個数により金額が変動します。
採卵時にかかる費用がおおよそ20~30万円です。

最後に、凍結費用について。

採れた卵子の中から成熟している卵子のみ凍結可能です。この凍結卵子も、個数により金額が変動します。だいたい卵子1個あたり1万円〜の設定にしているところが多いです。この際、凍結する費用と保管の費用がかかります。
保管費用がだいたい年間10万円程度かかります。
ここの手順でおおよそ20~30万円かかります。

以上を踏まえて、全体で50~60万円が相場です。しかしクリニックによっても料金は違いますし、卵子の数によっても料金が変わるので全ての手順が終わってみないと総額がわからないです。

卵子凍結って実際何するの?詳しい流れをご紹介!

まず、全体的な流れ。

①クリニックへ行く
②内診、血液検査
③排卵誘発開始
④採卵
⑤凍結


①クリニックへ行く

まずは未受精卵の凍結ができるクリニックを予約しましょう。卵子凍結希望と伝えるとスムーズです。

ここで気をつけたいのが、未受精卵の凍結は都内でも10院前後ですので、まずは確認してから予約しましょう!不妊治療を行なっているクリニックは都内140院ほどありますが、未受精卵の凍結はまだまだ需要が少ないので行なっていないところが大半です…

②内診、血液検査

まずは通常の内診、そして血液検査を行います。感染症がないか、隠れた子宮系の病気がないかなどを確認します。

③排卵誘発開始

いよいよ卵子凍結がスタートします!

まずは生理が始まって約3日後からホルモン注射(もしくは内服薬)をほぼ毎日打ちます。これは決まった時間でなくてよく、毎日クリニックに来院するか、もしくは自宅でペンタイプの簡易注射で自分で打ちます。

注射の回数には個人差があり、4、5日に1度は経膣エコーで卵巣の状態を確認し、卵胞の育ち具合を見ながら後どのくらい注射を打つか医師が判断します。

④採卵

そして生理開始約14日後の排卵日に採卵手術を行います!

この採卵日は、卵胞の状態を確認し2、3日前に決定します。そして採卵日から36時間前に卵子の成長を促す最後の注射を自身でお腹に打ちます。これはトリガーと言われるもので、採卵日に合わせて卵子が成熟するように促すものです。

採卵当日はだいたい朝8時〜10時の間に手術が行われます。当日はクリニックに行き、静脈麻酔もしくは局所麻酔をし、採卵します。採卵は膣から卵巣を刺激し卵胞の中にある卵子を吸い出します。手術自体は30分程で終了しますが麻酔によって寝ている状態なので、眼が覚めるのが1時間後くらいです。その後出血がないのを確認したら帰宅可能です。

午前中に帰れる方もいれば、お腹の痛みから午後まで寝込んでしまう人もいます。

⑤凍結

当日中に成熟した卵子が何個保存可能か連絡がきます。採取した卵子の中で未成熟なものは、残念ながら破棄せざる終えないです..

手術って安全なの?

手術と聞くと少し怖いですよね。でも卵子凍結の一連の流れは体外受精の一環で行われているものです。日本は世界で一番体外受精が行われている国ですので、不妊治療クリニックの医師は慣れている方も多く安心して任せられると思います。

もし周りに体外受精をすでに経験した人がいるのであれば、聞いてみるのも良いですね!

凍結した卵子、いつまで保存可能?

結論から言うと、凍結した卵子は半永久的に保存可能です!!

卵子は-196℃の液体窒素の中で凍結保存されます。理論的には期限はなく、また凍結が原因で質が落ちることはないと最新のアメリカの研究でも発表されています。日本での情報は数が少なく古いので凍結卵子は妊娠しづらいといったことを書いている人もいますが、現在の医療技術では質は変わらず保存可能です。

もう遅い?まだ早い?何歳で卵子凍結するのが理想?

卵子凍結するのは、若ければ若いほど良いです。

理由は、その後の妊娠率が変わってくるからです。年齢を重ねるほど妊娠しづらくなるので、凍結するのが遅いほど妊娠しづらい卵子を凍結してしまう確率も高くなるので、融解時の妊娠率が下がります。

でも、卵子凍結をするのに遅いということは無いのでしたいと思った時にするのが良いのではないでしょうか?もし将来妊娠を考えていているのであれば未来の自分への保険として残しておくのも選択肢の1つだと思います。

ただ、卵子凍結には金銭的負担と肉体的負担が伴います。メリットデメリットをしっかりと考えた上で判断できると良いですね!

卵子凍結ってまだあまりメジャーじゃないですが、実はアメリカではミレニアル世代の女性の間で新しいライフスタイルとして確立されつつあります♬今の時代は選べるものが多いので、日本でも新しい選択肢の1つとして広まるといいですね!

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