PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)ってどんな病気?

女性の病気


妊活の妨げや不妊の大きな原因ともなってしまう、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)は、卵巣に小さな卵胞が連なることで、排卵に支障をきたしてしまう病気のことをいいます。

比較的若い年代の女性の、20人に1人が発症するといわれているPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)について、具体的な症状や検査・治療方法をまとめて参考にしてみましょう。

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)とは?

一般的に、卵細胞は卵胞に包まれて発育し、それが大きくなるにつれて、およそ20㎜くらいに成長すると破裂し、卵胞の中に存在している液体と一緒に、卵細胞が排卵される仕組みになっています。

ですが、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の場合は、およそ10㎜弱の大きさの卵胞卵胞の発育が停止してしまい、
・排卵が起こりにくくなる
・月経異常になる
・男性ホルモンの数値が高くなる
といった特徴があり、日本人の女性は特に、多毛や肥満、不妊や無月経などのトラブルが併発してしまうケースも多くなっています。

こんな症状がある人は、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)かもしれない…

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)は、女性によくある美容や健康のちょっとしたトラブルが、その原因や症状につながっていることもめずらしくはありません。

次のようなトラブル・症状が長期化している人の場合は、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の可能性が高いと考えられています。
・無月経である
・月経のサイクルが急に不規則になった
・不妊である
・ニキビができやすく、なかなか治らない
・やや体毛が濃い
・肥満気味である

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)は、月経不順や無月経が起こることが多くなっているのですが、この症状がある女性でも、自力で排卵していることもあるため、必ずしも妊娠が不可能ということはないんですよ。

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の検査方法について

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の具体的な検査方法は、
ホルモン検査:男性ホルモンや黄体形成ホルモン、卵胞刺激ホルモンの状態を血液検査で調べる
超音波検査:膣内に専用の器具を挿入して状態を検査する方法
となり、次の3つの条件を満たしている場合に診断・検査を受けることができます。
①無月経または稀発月経、無排卵周期症のいずれかに当てはまる場合
②超音波検査似て、両側の卵巣に多数の小卵胞が存在している場合
③血中のLHがFSHより高値の場合

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)は治る?治療方法について

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の治療法は、年齢や体質、結婚や妊娠の希望など、患者さんのライフスタイルの理想・希望によって異なることがあります。
実はPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の根本的な治療はまだ確立されていないのですが、クリニックでは次のような治療を受けることが一般的になっています。

排卵誘発剤の服用
脳の視床下部という部分を刺激する作用があり、排卵に必要なLHやFSHというホルモンの分泌を促します。

漢方薬の服用
自律神経のみだれにアプローチして、カラダの内部から治療をする漢方薬は、生理期間を安定する働きがあり、排卵のサイクルを一定に整えます。

腹腔鏡下卵巣多孔術
腹腔内にカメラを入れ、卵巣にレーザーや電気メスを当てて、卵胞を除去する手術となっています。

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)は、排卵のサイクル・誘発のタイミングを上手に整えることができるようになると、この疾患を抱えていても、妊娠できる可能性が高まることもあるんです。
複雑な女性のカラダだからこそ、月経の状態にいつも気を配って、ちょっとした変化でも早めにクリニックを受診するよう、心がけておきましょう。

kana

健康オタクでリサーチが趣味のフリーライター。 女性のデリケートなカラダとココロに寄り添える情報をわかりやすくお伝えします。

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