卵巣年齢がわかるAMHってなに?20代で調べた方が良い理由

つい最近、郵送検査検査キットが発売され話題となった卵巣年齢がわかるAMH。
AMHを初めて聞く方にはいったい何がわかるのか、よくわかりませんよね。
今回はAMHがわかるとどういうメリットがあるのか、なぜ20代で調べるべきなのか、どこで調べられるのかを解説していきます。
卵巣年齢がわかるAMHとは?
そもそもAMHを聞いたことのある方はどのくらいいるのでしょうか?
すでに不妊治療を経験してらっしゃる方には割とメジャーな指数ではあるのですが、独身女性やタイミング法などの妊活中の方にとっては、あまり馴染みのない言葉かもしれません。
AMHとは・・・
アンチミューラリアンホルモン(または抗ミュラー管ホルモン)の略で、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンです。
[浅田レディースクリニック]
血中AMH値が原始卵胞から発育する前胞状卵胞数を反映すると考えられております。
その値は、卵巣内にどれぐらい卵の数が残っているか、つまり卵巣の予備能がどれほどかを反映すると考えられています。
簡単に言うと、卵子は年齢とともに減っていくので、あと自分がどのくらい卵子の在庫があるのかを把握できる指数です。
0~10までの数値で表され、0に近くほど卵子の在庫数が少ないということになります。
また、卵子の在庫数は年齢に比例するため、どうしても年齢が高い方は0に近い数値が出ます。
年齢平均の数値と自身の数値にそれほど乖離が無ければ、異常はないと言ってもよいでしょう。(だからといって妊娠するということではありません…)
なぜ20代で調べた方が良いの?
このAMHですが、できれば20代のうちに調べて置く方が良いです。
なぜかというと、早期閉経の可能性を把握できるからです!
早期閉経とは、卵子の在庫が無くなり30代や40代で早めに閉経してしまうことを言います。
この早期閉経の確率ですが、なんと100人に1人はなると言われています。
ということは、「33歳くらいで子どもが産めたらいいなぁ〜」なんて思っている20代のあなた!AMHの結果次第で産めなくなる可能性もあるということです。
だから、気づかぬ間に卵子が無くなっていた…なんて最悪な事態にならないためにも、20代のうちにAMHを調べておくことに価値があるのです。
ちなみに20代でも40代平均の数値が出る方も割といらっしゃるようです…もしその時は、結婚や出産などのライフプランを改めて考え直してみましょう。
もしすぐ結婚する予定がない方は、卵子凍結という方法もありますよ!
どうやって調べられるの?
調べた方が良いのはわかったけど、実際どうすればいいの?という方。
AMHは簡単に調べられます。
血液検査だけで調べられるのです。
結果はすぐに出るクリニックと2週間ほど待たないといけないクリニックとありますが、検査自体は3~5分で終わります。(クリニックの待ち時間の方が長い..)
どこに行けば調べられるの?
AMHは、婦人科クリニックでしたらほとんどのクリニックで調べられます。
念の為、お近くのクリニックを検索してHPに血液検査(AMH)の記載があるかどうか調べてから行きましょう!
いくらくらいかかるの?
AMHの検査は、だいたい5,000~7,000円が相場です。
クリニックの立地によってはもう少し高く設定してあるところもありますが、どのクリニックに行っても検査する内容は同じです。
また、AMHの検査は保険適用外の自費診療となります。
(不妊治療をしている方は保険適用となる場合もあります。)
簡単な郵送キットもある!
今年(2019年)の7月に新しく発売されたFcheckという商品は、自宅で簡単にAMHが測れる検査キットです。
キットを使い指先から少し血液を採油し郵送するだけで、2週間ほどでWEBで検査結果が送られてくるようです。
値段は2万円代と、クリニックに行くよりは高くなってしまいますが、郵送検査の方が良いという方は一度試してみるのも良いですね。
AMHは今まで不妊治療をしている方以外にとってあまり重要視されてしなかった数値ですが、不妊治療がこれだけ多い世の中…将来の不妊を予防するためにも将来子どもが欲しい方は事前に調べておくと良いですね!