他人事だと思ってない?増える「乳がん」患者数

あなたのまわりに乳がん経験者はいますか?
最近では上皇后美智子様も乳がんと診断され手術を行われていました。
20代30代だとあまり気にも留めない話題かもしれません。
でも、実際乳がんの発症数は年々増加しています。
実は私の祖母も以前乳がんを発症し、それ以上の転移を防ぐため片方の乳房を切除しました。
もしもの時に困らないように乳がんの基礎知識からセルフチェックの方法まで、詳しくお伝えしていきます!
乳がんとは
乳がんは、乳房にある乳腺にできる悪性腫瘍のことを言います。
乳房のほとんどは母乳を作る乳腺でできており、その乳腺は乳頭を中心に15~20の乳腺葉で構成されています。
その15~20の乳腺葉は、母乳をつくる「小葉」と、小葉でつくられた母乳を乳頭まで運ぶ細い枝状の「乳管」とに分けることができます。
乳がんの約95%以上が乳管の上皮細胞にできる乳管がんと言われています。
乳がん発症のピークは40~50代!
乳がんは20代の若い世代から発症しますが、ピークは40~50代と言われています。
統計的にも、中高年層の女性がかかるがんの中で一番多いものが乳がんとなります。
日本人女性に乳がんが急増中!
乳がんはもともと欧米で多かった病気ですが、近年ライフスタイルの変化とともに日本人女性に乳がん患者が急増しています。
日本で乳がんにかかる女性は50年前は50人に1人と言われていましたが、今や12人に1人と言われており、年間6万人以上が新たに乳がんと診断されている非常にかかる確率の高い病気です。
なんで乳がんになるの?
乳がんになる原因としては、遺伝家系内に乳がん患者さんがいる
遺伝的要因としては、家系内に乳がんにかかった人や卵巣がんにかかった人がいる場合です。いない方よりも、乳がんにかかる確率が6~12倍高くなると言われています。
乳がんの遺伝に関しては、アメリカの女優アンジェリーナ・ジョリーさんも乳がん家系であったことから予防のために両胸を切除したことで話題になりましたね。
しかし、乳がん患者の発症原因の中で遺伝的要因での発症は約2割だったというデータも出ています。
このデータからも、遺伝的要因よりも環境的要因の方が大きく影響しそうですね。
気をつけたい「乳がん」発症の環境的要因
では環境的要因についてですが、大きく分けて3つあります。
1つめは食事。
アルコールの必要以上の摂取や、閉経後の肥満などは注意です。
2つめは、生活習慣・持病。
喫煙習慣がある方は注意が必要です。できれば禁煙しましょう。
あとは体質や持病として、糖尿病を持っている方や乳腺濃度が高い方、エストロゲンとプロゲスチンを併用するホルモン補充療法を行なっている方、ピルの長期間服用の方などは注意が必要です。
3つめは妊娠・出産など。
初経年齢が早い方、出産・授乳経験がない方、初産年齢が高い方、閉経年齢が遅い方などは乳がんになる確率が上がると言われています。
実践!セルフチェックの方法
がんは、早期発見が生存確率を高める唯一の方法です。
乳がんの60%はセルフチェックによって発見されているというデータも出ています。
乳がんは日頃からセルフチェックをすることにより早期発見につながるので、気づいた時にチェックして日頃の感触と変わりがないか確かめておきましょう!
【セルフチェックの手順】
- 仰向けになります。
- 腕を上げて、乳房の内側半分を指の腹で軽く圧迫触ります。
- 腕を下げて、乳房の外側半分を指の腹で軽く圧迫触ります。
- わきの下に手を入れ、しこりがないか指の腹で調べます。
痛みはないけどコロコロとしたしこりがある場合、乳がんの可能性がありますのですぐにクリニックで調べてもらいましょう。
いかがでしたか?
がんは、「まさか自分が」と思っている方が多いですが2人に1人はがんになると言われている時代です。
特に女性特有のがんは発症確率も高いので、毎月1回はセルフチェックするなどの習慣をつけておくことをおすすめします。